メニュー

発達障害

発達障害は、生まれ持った脳の機能の偏りによって、社会生活や日常生活で困難を感じることが多くある病気です。決してご本人の努力不足や親御さんの育て方が原因ではありません。最近では、大人になってから仕事や対人関係で行き詰まり、医療機関を訪れて初めて診断がつく大人の発達障害も増えています。私たちは、診断をつけることだけが目的ではなく、その方が自分らしく、よりスムーズに社会と関わっていけるような具体的な治療やプランを提案することを大切にしています。JR赤羽駅からのアクセスも良く、お仕事帰りや隙間時間にも通いやすい環境を整えております。一人で抱え込まずに、まずは私たちにご相談ください。

発達障害の症状について

発達障害の症状は、その方の特性や環境によって千差万別ですが、共通して見られるのは「生きづらさ」や「周囲とのズレ」です。多くの場合、子どもの頃から何らかのサインがありますが、知的に高い場合や環境が整っている場合は、大人になるまで表面化しないことも珍しくありません。

社会生活における具体的な困りごと

臨床の現場でよくお聞きするのは、仕事や家庭内での具体的なトラブルです。例えば、会議中に集中が続かず、別のことを考えてしまったり、重要な書類をどこかに置き忘れてしまったりするケースがあります。また、周囲の期待する反応がわからず、場にそぐわない発言をしてしまい、人間関係がギクシャクしてしまうという悩みも多く寄せられます。

特性ごとの主な現れ方

特性によって、以下のような症状が目立つことがあります。

  • 不注意・・ケアレスミスが多い、物をよく失くす、約束の時間を守るのが苦手。
  • 多動性・衝動性・・じっとしているのが苦痛、思いついたらすぐに行動してしまう、人の話を最後まで聞けない。
  • 対人関係の困難・・相手の表情や言葉の裏を読むのが苦手、冗談や比喩を真に受けてしまう、特定の物事への強いこだわり。
  • 読み書きの苦手・・読むスピードが極端に遅い、鏡文字を書いてしまう、計算だけがどうしても理解できない。

これらの症状が重なり合って現れることも多く、症状の出方は人によってグラデーションのように異なります。そのため、ご自身の特性を正しく理解することが、解決への第一歩となります。

発達障害の原因について

発達障害の原因については、現在も世界中で研究が進められていますが、現時点では脳の機能障害が主な原因であると考えられています。具体的には、脳内の情報を伝える神経伝達物質のバランスや、脳の特定の部位の働きに偏りがあることが分かってきています。

遺伝的要因と環境の相互作用

多くの場合、一つの原因で起こるわけではなく、複数の遺伝的な要因と、胎児期や出生後の環境要因が複雑に絡み合って発生すると考えられています。ここで重要なのは、本人の性格の問題ではないということです。「わがまま」や「怠け」に見える行動も、脳の機能的な特性から生じている現象なのです。

育て方や愛情不足は原因ではありません

かつては「親の愛情不足」が原因だと言われた時代もありましたが、現在の医学ではそれは明確に否定されています。ご家族の方から「自分の育て方が悪かったのではないか」という不安の声をいただくことがありますが、決してそのようなことはありません。発達障害の原因を見つけようとするのではなく、現在の特性とどう付き合っていくかを考えることが大事です

発達障害の種類について

発達障害は、大きく分けていくつかの種類に分類されます。これらは独立しているわけではなく、一人の患者さんが複数の特性を併せ持っていることも一般的です。

自閉スペクトラム症(ASD)

以前は自閉症やアスペルガー症候群と呼ばれていたものが統合された呼称です。主な特徴は、コミュニケーションの難しさと興味関心の偏りです。言葉のニュアンスを理解するのが苦手だったり、急な予定変更にパニックを起こしてしまったりすることがあります。

注意欠如・多動症(ADHD)

「不注意」と「多動・衝動性」を特徴とする疾患です。大人の方では、多動性は落ち着いて「内面的なそわそわ感」に変わることが多いですが、不注意による仕事のミスや遅刻などで悩まれるケースが目立ちます。

限局性学習症(SLD/LD)

全般的な知的発達には遅れがないものの、読む、書く、計算するといった特定のスキルの習得に著しい困難を示します。

その他の関連する状態

これらに付随して、チック症や吃音(きつおん)が見られることもあります。

発達障害の治療法について

発達障害の治療のゴールは、症状を完全に消し去ること(完治)ではなく、特性による困りごとを減らし、自分らしく安定した生活を送れるようになることです。

環境調整

最も基本的で効果的な治療法の一つが、生活環境を整えることです。例えば、ADHDの方であれば、目に入る情報を減らして集中しやすいデスク配置にしたり、リマインダー機能を活用して忘れ物を防いだりします。ASDの方であれば、指示を視覚化してあいまいにしないといった工夫を提案します。

心理社会的療法

自身の特性を正しく理解する「心理教育」や、社会的な場面での振る舞いを学ぶ「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」などがあります。個人の悩み事に沿って治療法を検討いたします。

薬物療法

ADHDなどの特定の疾患に対しては、脳内の神経伝達物質を調整するお薬が有効な場合があります。

治療法 内容 期待できる効果
環境調整 生活や仕事の仕方を工夫する 日常生活のミスやストレスの軽減
心理教育 自分の特性を医学的に理解する 自己肯定感の向上と対処法の習得
薬物療法 神経伝達物質の働きを助ける 不注意や衝動性の落ち着き

お薬を使うかどうかは、副作用のリスクなども含めて医師と十分に相談し、納得いただいた上で決定します。無理に勧めることはありませんのでご安心ください。

発達障害についてのよくある質問

Q1. 大人になってから受診しても遅くないでしょうか?

A1. 全く遅くありません。むしろ、大人になって社会的責任が重くなったことで特性が表面化し、受診される方は非常に多いです。ご自身の特性を知ることで、これまでの生きづらさの理由がわかり、心が軽くなる方もたくさんいらっしゃいます。

一方で、発達障害の特性があっても困っていない方は受診、診断の必要性はありません。「自分は特に困っていないが、発達障害かどうか知りたい」という方については、受診のデメリット(診断名によっては保険などに入りにくくなる)と併せてご検討ください。

Q2. 診断がついたら会社に報告しなければなりませんか?

A2. 報告の義務はありません。ご自身の判断によります。ただし、適切な合理的配慮を受けるために、診断書を提出して会社側に理解を求めることが有効な場合もあります。その際は、どのように伝えるべきかも含めて一緒に考えていきましょう。

Q3. 診断書はすぐに発行してもらえますか?

A3. 発達障害に関わる診断書は、診断がついた時点で行ないます。また、診断書の必要性から一緒に考えていければと思います。

Q4. 知能検査(WAISなど)は必ず受けなければなりませんか?

A4. 診断をより確実なものにするために推奨されることはありますが、必須ではありません。まずはお話を聞かせていただき、必要性を判断いたします。

院長より

こちらのページをご覧いただいている方の中には、「なぜ自分だけみんなと同じようにできないのだろう」と、これまでずっと一人で悩み、自分を責めてこられた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。発達障害は生まれつきの脳のタイプのひとつです。ご本人の努力不足でも甘えでもありません。

診断においては幼少時からのエピソードや心理検査などを行います。治療については上記の通り環境調整と薬物療法がありますが、特に環境調整については、診断を待たずにご自身で始めることができます。

医療者の書いた本はもちろん、当事者の書いた本、様々なWEBサイトにも、特性に合わせた生活上の工夫が載っています。ご自身でこれはできそうだと思ったことを色々試してみてください。特性による困りごとがなければ診断は必要ありません。そして診断がついた後も自分に合った環境、対処法を積み上げていくことが治療のメインになるからです。

私たちは、お一人おひとりのライフスタイルや価値観に合わせた治療プランを提案したいと思っています。診断名という枠に当てはめるのではなく、あなたの人生が少しでも軽やかになるためのお手伝いをさせてください。あなたの生きづらさを、一緒に解決していくパートナーでありたいと願っています。「何をしてもうまくいかない、少しでも改善することがあれば」という方、当院にご相談ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME